【薬膳資格20種類以上】どれがいい?おすすめ別で比較

(このページの情報は2024年4月時点のものです。最新の情報については各ホームページ等でご確認ください)

薬膳は中医学の考えをもとに、体質に合う食材を使った料理で体調を整えるための養生法です。

健康志向の高まりもあり、薬膳を勉強をしつつ資格も取りたいと考える方が増えています。

ただ

「薬膳の資格を取りたいが多すぎてどれがいいのか良くわからない」「おすすめの薬膳資格について教えてほしい」

という声を聞くことが少なくありません。

たしかに薬膳の資格が乱立して非常にわかりづらいです。

そこで今回は選ぶときの参考になるよう、20種類以上の薬膳資格から違いをおすすめ別で比較して整理してみました。

本記事では薬膳資格を大きく3つに分けて紹介しています。

  1. 通信教育会社の講座で取れる資格
  2. 民間スクールで取れる資格
  3. 国際資格

すべての薬膳資格をあげるときりがないため、比較的大手の企業や団体、スクールの資格に絞っています。

なお、筆者(管理薬剤師:大矢)は、国際中医師、国際薬膳師、漢方薬・生薬認定薬剤師の取得歴があります。

※記載内容について万一内容の不備等がございましたらお問合せからご指摘いただけますと幸いです。

もし薬膳ではなく漢方の資格をお探しの方はこちらをご覧ください。
漢方の資格はどれがいい?漢方資格一覧

目次

通信教育会社の講座で取れる薬膳資格

このような方におすすめ
  • 薬膳に興味があり基本知識を学びたい
  • 食を通じた健康や美容に興味がある
  • 最初からスクールに行くのは抵抗がある
  • あまりコストをかけたくない

通信教育会社の薬膳講座は、独学で資格取得できるように作られているため初心者でもわかりやすい内容に作られています。

薬膳の基本知識を学びたい方、最初からスクールに通うのは抵抗がある方、最初からあまりコストをかけたくない方におすすめです。

薬膳は中医学が基礎となっているため、どの講座も基本的な部分(中医学の基礎理論)は同じです。

特徴から選ぶ

それぞれの資格の特徴をもとに、どのような方に適しているかまとめてみましたので参考にしてみてください。

資格名を選択すると各説明に飛びます。

薬膳漢方マイスター

  • リーズナブルな料金(初めて利用の場合8,460円~)
  • webテキストのため、支払いするとすぐに受講可能。外出先でもスマホで勉強できる
  • 短期間で資格取得可能
  • 月額3,980円(1000pt)のサブスク。ポイントを使って好きな講座を受講できる
認定機関

日本能力教育促進協会(JAFA)

講座実施機関

formie(アンビスト)

受講料

①サブスク型:3,980円(1000pt)
 初回利用時980円(7日間)

②買い切り:36,300円

受験料

①3,980円(1000pt)

②なし

資格認定料

①3,500円(500pt)

②なし

取得目安時間

1ヶ月(早ければ1週間)

試験頻度

随時

コストを最小限に抑えたい方、スマホやパソコンだけで薬膳知識を手軽に学びたい方におすすめです。

講座料金は、サブスク(定額料金)
買い切り型(36,300円)があります。

サブスクでは、毎月3,980円で1000ptのポイントが付与され、1000ptで1講座の受講が可能です。

これに受験に1000pt、資格発行に500pt必要なため、最低2500ptが必要です。

ポイントは追加購入することもできます(500pt:3500円)。

つまり資格発行までにかかる最小費用(2500pt)は、
1か月目:3,980円(1000pt)←講座料
2か月目:3,980円(1000pt)←受験料
ポイント追加購入:3,500円(500pt)←資格発行料
合計:11,460円

で資格取得が可能です。

さらに、初めて利用の方は登録後7日間は980で利用できる特典により、
7日間:980円(1000pt)←講座料
1ヶ月間:3,980円(1000pt)←受験料
ポイント追加購入:3,500円(500pt)←資格発行料
合計:8,460

かなりのリーズナブルな料金に加え、最短で申込みから1ヶ月以内で資格を取得することも可能です。

formieの講座は、オンライン完結型のため支払いと同時にwebテキストですぐ受講が可能です。スマホを使って外出先や通勤中の空いた時間に勉強できるのも特徴です。

講座内容は、薬膳について総合的に学べる内容となっています。

薬膳・漢方の様々な知識やその発展と歴史から、注目される未病や健康美容への活用、体質に合わせた食材の選び方や季節やテーマに合わせて料理の幅を広げるレシピ、養生を取り入れた生活法まで、他では得られない知識まで総合的に学べ、資格取得後の活動も見据えた知識を身につけることができる充実のカリキュラムです。

formie 薬膳漢方マイスター資格取得講座 より

詳細はこちら
>>

薬膳調整師

  • 漢方コーディネーターとのW取得が可能
  • 薬膳だけでなく漢方にも興味がある方におすすめ
  • 試験免除講座はテスト無しで資格を確実に取得できる
  • 記述式の課題が5回あり、じっくり薬膳の知識を勉強できる
認定機関

日本安全食料料理協会(JSFCA)

講座実施機関

SARAスクールジャパン/諒設計アーキテクトラーニング

受講料

①59,800円 ②79,800円

受験料

①1万円 ②なし

資格認定料

なし(認定証・認定カードは別途5,500円)

取得目安時間

6ヶ月(最短2ヶ月)

試験頻度

随時(自宅)

本講座の最大の特徴は漢方コーディネーターとのW取得が可能なことです。
そのため薬膳だけでなく漢方にも興味がある方におすすめです。

資格取得の方法は2つあります。
①認定講座(59,800円)を受講しテスト(1万円)に合格
②試験免除講座(79,800円)を受講

②の試験免除講座を受講すれば「漢方コーディネーター」と「薬膳調整師」の両方を試験なしに取得できます。

受験料(1万円×2)を合わせると結果的に①も②も同じ料金のため、テストで力試しをしたいといった理由がなければ通常は試験免除講座がおすすめです。

講座では、記述式の課題が5回あり、中医学の基礎理論を学びながら薬膳の基礎知識、各種食材の効能などをじっくり学習できます。

薬膳調整師(+漢方コーディネーター)の詳細はこちら↓

諒設計アーキテクトラーニング
>>

SARAスクールジャパン
>>

(どちらも同じ会社が運営しており講座内容は同じです。諒設計アーキテクトラーニングは一般向け、SARAスクールジャパンは女性向けにデザインされたサイトになっています)

薬膳インストラクター(日本能力開発推進協会認定)

  • サポートが充実している
  • スマホで観られる映像講義あり
認定機関

日本能力開発推進協会(JADP)

講座実施機関

キャリアカレッジジャパン(キャリカレ)

受講料

49,600円

受験料

5,600円

資格認定料

なし(?)

取得目安時間

4ヶ月

試験頻度

随時(自宅)

薬膳に必要な知識をしっかり学びながら充実したサポートを望む方におすすめです。

標準学習期間の4ヶ月で修了できなくても、受講開始から業界最長の最長700日間の無料サポートが付いています。

受講中だけでなく資格取得後も、就・転職のサポートやホームページ無料制作支援なども行っています。

薬膳インストラクター取得講座では、中医学や薬膳の基礎知識、症状別・疾患別レシピなどを学ぶことがきます。

本講座では、そんな中医学の理論を基礎から学ぶことができ、しっかりと技術を身につけられるので、ご家族の健康が気になる方をはじめ、医療関係や介護職に就いている方のプラスαのスキルとしてもオススメです。

キャリカレ 薬膳インストラクターとは

またテキストを読むだけではわからない細かい分量や火の通り方など、外出先もスマホで見られる映像講義が用意されています。

詳細はこちら
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薬膳コーディネーター

  • 合格後は国際薬膳師を目指すことも可能(資格取得後に本草薬膳学院へ編入可)
  • 行平鍋(土鍋)、100種類のレシピ集、舌診ボードなど副教材が充実
認定機関

本草薬膳学院

講座実施機関

ユーキャン

受講料

44,000円

受験料

なし

資格認定料

なし

取得目安時間

4ヶ月

試験頻度

随時(自宅)

将来的に国際薬膳師も目指したいと考えるのでしたら薬膳コーディネーターがおすすめです。

通常の通信教育の資格は取得したらそれで終わりですが、薬膳コーディネーター取得後は本草薬膳学院の中医薬膳師コースへ編入が可能となります。
編入時に学費の割引も受けられる特典もあり(割引額はそこそこ大きめ)、中医薬膳師を取得後は国際薬膳師の受験資格がもらえます。

薬膳コーディネーター資格講座は、通信教育会社最大手のユーキャンにより提供されており、行平鍋や舌診ボード、100種類のレシピ集、薬膳用語集といった副教材も充実しています。

詳細はこちら
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薬膳インストラクター(日本統合医学協会認定)

  • オンライン+紙のテキストでいつでも学べる
  • 学習の記録や、進捗状況が画面上で一目で分かる
  • 内閣府認証のNPO法人「日本統合医学協会」が認定
  • 資格取得後は年会費がかかるため他の統合医療の資格にも興味がある方におすすめ
認定機関

日本統合医学協会

講座実施機関

日本統合医学協会

受講料

55,000円(今ならオンライン申し込みで21,780円

受験料

なし

資格認定料

なし(要入会)

料取得目安時間

1~3ヶ月

試験頻度

随時(自宅)

他の統合医療の資格にも興味がある方におすすめです。

統合医療とはメディカルアロマやメディカルヨガなどの代替医療で西洋医学を補完する医療のことです。

認定元の日本統合医学協会は、統合医療を推進するNPO法人で、内閣府から認証も受けている団体です。決して怪しい団体ではありません。

日本統合医学協会ではアロマ・ハーブ、食生活、心理・セラピー、ボディケアなど、医療・福祉現場で必要とされる統合医療に特化した資格を取得できます。

日本統合医学協会は、日本における健全な統合医学の普及と発展を目的とした学術団体として平成12年に設立されました。
統合医療の実践に有用なメディカルアロマ、メディカルハーブ、またメディカルヨガやメディカルピラティスといった幅広い分野で技能研修や資格・検定の認定制度を確立しました。
平成20年からは内閣府より設立認証を受け、特定非営利活動法人として知識と技能啓蒙に努めています。長年の実績と信頼ある当協会の資格取得者が、医療・福祉の現場をはじめ、サロン開業や就・転職など幅広いジャンルで活躍しています。

日本統合医学協会について

薬膳インストラクター(日本統合医学協会認定)は、日本統合医学協会のオンライン講座「」を受講しオンライン試験に合格すると取得できます。

ちなみに日本能力開発推進協会(JADP)の薬膳インストラクターとは別物です。

薬膳の基本理論に加え、季節に合わせた薬膳の作り方など実践的な内容を学ぶことができます。

オンライン講座のため、スマホやタブレットで動画+確認テストを繰り返しながら理解を深めることができ、進捗状況や学習日も一目でわかるようになっています。
オールカラーの紙のテキストも付いてきます。

資格申請するためには日本統合医学協会への入会が必要です(初年度無料、年間7,000円)が、入会すれば統合医療関連のeラーニング講座無料受講などの特典があるため、他の統合医療の資格にも興味があれば薬膳インストラクター(日本統合医学協会認定)の取得がおすすめです。

受講費用は55,000円ですが、現在セルフメディケーション推進キャンペーン中のためオンライン申込で21,780円とかなりお得になっています。

詳細はこちら
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薬膳検定1級/アーユルヴェーダ・スパイス検定1級

  • 薬膳(中医学)・アーユルヴェーダの基本理論、スパイスの効能や使い方を学べる
  • 薬膳検定1級、アーユルヴェーダ・スパイス検定1級の資格を同時取得できる
  • 資格取得後は年会費がかかるため他の統合医療の資格にも興味がある方におすすめ
認定機関

日本統合医学協会

講座実施機関

日本統合医学協会

受講料

77,000円(今ならオンライン申し込みで21,780円

受験料

なし

資格認定料

なし(要入会)

料取得目安時間

1~3ヶ月

試験頻度

随時(自宅)

上記の資格と同様、他の統合医療の資格にも興味がある方におすすめです。

薬膳・アーユルヴェーダ・スパイス資格講座は、薬膳の基本知識に加え、アーユルヴェーダやスパイス(香辛料類)について学べるのが特徴です。

薬膳カレーなどに興味がある方にはとくにおすすめの資格といえます。

アーユルヴェーダとは、約5000 年前から伝わるインド・スリランカの伝統医学でスパイス薬として重要な役割を担っています。

日本統合医学協会のオンライン講座である「」を修了しオンライン試験に合格すると、「薬膳検定1級」と「アーユルヴェーダ・スパイス検定1級」を取得できます。ちなみにどちらも1級しかありません。

なお日本統合医学協会が認定する資格に「薬膳インストラクター」と「薬膳検定1級」がありますが、両者は次のような違いがあります。

薬膳インストラクター(日本統合医学協会)
と薬膳検定1級の違い
  • 薬膳インストラクター:薬膳の基本理論+具体的なレシピも含まれるため実践的
  • 薬膳検定1級:基本理論が中心

つまり本資格は基本的な薬膳理論をまず学んでみたい方に向いています。

資格申請するためには日本統合医学協会への入会が必要です(初年度無料、年間7,000円)。しかし、入会すれば統合医療に関連する様々なe-ラーニング講座を無料受講できるなどの特典があるため、他の統合医療の資格にも興味がある方にもおすすめです。

受講費用は77,000円ですが、現在セルフメディケーション推進キャンペーン中のためオンライン申込で21,780円と大幅にお得になっています。

詳細はこちら
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和漢薬膳師(薬膳マイスター)

  • 中医学理論を基本に日本人の味覚や体質に合わせた薬膳も学べる
  • 「和漢膳カレー」が教材についてくる
認定機関

和漢薬膳食医学会

講座実施機関

がくぶん

受講料

38,700円

受験料

なし

資格認定料

講座修了証:3,740円~
資格認定証(カード):9,240円~

取得目安時間

4ヶ月

試験頻度

随時(自宅)

薬膳は中国の中医学が元になっているためそのまま日本では使えないケースもあります。

そこで和漢薬膳食医学会は、日本人に合った和・洋の料理を組み合わせた日本型薬膳「和漢膳」を提唱しています。

和漢薬膳師は、薬膳を日本人の味覚や体質に合うようにアレンジした和漢膳を学べる資格となっています。

体質や体調に合わせながら、毎日の食事で健康になれる薬膳は、取り入れたいという声も多かったのですが、 薬膳食材を入手しにくいことと、何よりもせっかくの料理の味が薬っぽくなることから、敬遠されがちでした! その薬膳を、「手軽」に「おいしく」実践しつつ、資格取得もできるのが、がくぶんの薬膳マイスター養成講座です。

がくぶん 薬膳マイスター養成講座 より

詳細情報
>>

【通信教育会社の薬膳資格一覧表】

スクロールできます
資格名
(認定機関)
講座実施機関受講料受験料取得の目安時間特徴サポート

(日本能力教育促進協会(JAFA))
formie
(アンビスト)
月額3980円3,980円~約1ヶ月最も費用が安い
・Web教材のためどこでもスマホで勉強可
・180日間
・合格後、独立やイベント開催などのノウハウ特典教材
・ホームページや名刺サポート
薬膳調整師
(日本安全食料料理協会(JSFCA))
・SARAスクールジャパン:
・諒設計アーキテクトラーニング:
①59,800円
②79,800円
(漢方コーディネーターとのW取得・試験免除)
①1万円
②なし
(無試験)
最短2ヶ月漢方資格が一緒に取得できる
②なら無試験で両資格取得
・6ヶ月
・専属スタッフサポート
・お仕事お役立ちブック
・講座修了証、資格認定証の無料発行

(日本能力開発推進協会(JADP))
キャリアカレッジジャパン30,100円~5,600円4ヶ月・外出先もスマホで見られる映像講義あり
手厚いサポート
・700日間
・専任講師が何度でもサポート
・就,転職のサポート
・ホームページ無料制作支援

(本草薬膳学院)
ユーキャン44,000円なし4ヶ月・行平鍋(土鍋)、100種類のレシピ集、舌診ボードなど副教材が充実
資格取得後は本草薬膳学院へ編入可(学費の一部割引あり)
・12ヶ月間
・1日3問まで
日本統合医学協会55,000円
(今ならオンライン申込で21,780円)
なし1~3ヶ月オンライン+紙のテキストでいつでも学べる
・学習の記録や、進捗状況が一目で分かる
内閣府認証のNPO法人のオンライン講座
・資格取得後は年会費がかかる
・マイページの専用フォームより質問可能

(日本統合医学協会)
日本統合医学協会77,000円
(今ならオンライン申込で21,780円)
なし1~3ヶ月・同上
・薬膳1級、アーユルヴェーダ・スパイス検定1級を同時取得
・薬膳だけでなく、アーユルヴェーダやスパイスの基本知識も学べる
・同上

(和漢薬膳食医学会)
がくぶん
(学文社)
38,700円なし4ヶ月日本人の体に合わせた薬膳
・テキストやDVDの内容をオンラインで学習できる「がくぶんeマナ」
・10ヶ月間

民間スクールで取れる薬膳資格

このような方におすすめ
  • 実習を通じて調理法を学びたい
  • 一人で勉強を進めるのが苦手
  • 通信教育会社の講座を修了して次のステップに進みたい
  • 費用は多少かかっても良い
  • 薬膳料理教室の講師を目指している
  • 国際資格を目指したい

民間スクールでは初級者だけでなく上級者向けのコースや薬膳実習も用意されているため、より実践的なスキルが身につきます。

基本的に薬膳は中医学理論がベースですのでどのスクールでも学ぶ内容に大きな差はないと考えられます。

スクールを選ぶ際は、学費、場所、受講スタイル(通学・オンライン)、国際資格を取りたいかどうかなどを基準にすると良いでしょう。

薬膳アドバイザー・中医薬膳指導員・日本中医薬膳師

認定機関:日本中医食養学会
講座実施機関:日本中医食養学会

大手薬膳スクールの日本中医食養学会の資格です。

薬膳アドバイザー→中医薬膳指導員→日本中医薬膳師とレベルに応じてステップアップしていきます。

日本中医薬膳師を取得することで、国際資格である世界中連認可・国際中医薬膳師を受験することができます

費用は世界中連認可・国際中医薬膳師まで取得すると60万円程度かかります。

◆STEP1 薬膳初級講座

「薬膳アドバイザー®︎」は40時間以上履修後、申請により無試験で認定証を取得できる資格です。すでに飲食店などを経営していて、すぐに証明書を必要とするという方に向いています。

「中医薬膳指導員®︎」「中医薬膳調理師」は60時間の履修後に認定試験を受け、合格点に達した方に授与される資格です。

​◆STEP2 薬膳上級講座

「日本中医薬膳師」は約30時間の履修後に認定試験を受け、合格点に達した方に授与される資格です。

◆STEP3 国際中医薬膳師 試験対策講座

「世界中連認可・国際中医薬膳師」は約30時間の履修後に認定試験を受け、合格点に達した方に授与される資格です。薬膳師の最終実力者の証明資格となります。

日本中医食養学会 薬膳の資格認定制度について より

日本中医食養学会

中医薬膳師

認定機関:本草薬膳学院
講座実施機関:本草薬膳学院

本草薬膳学院の講座はシンプルで、薬膳については中医薬膳師コース(1年間)が用意されているのみです。

中医薬剤師コースでは、中医学の基本から上級者向けの内容である弁証施膳(レシピ立案)までを習得できます。

中医薬剤師コース修了後に実施される試験に合格すると中医薬膳師の資格を取得することができます。
そして、同時に国際資格である国際薬膳師の受験資格を得ることができます。

また中医薬膳師コース修了後に任意で次の資格も取得可能です。
・薬膳アドバイザー
・薬膳素材専門士(薬膳素材専門士コースの追加受講必要)

学習スタイルは、通学または通信・オンラインを選べます。

費用は通信・オンラインが16万円強と比較的リーズナブルな料金ですが、通学は50万円程度かかります。ただし通学は毎回実習があり実践的な学習が可能です。
なお国際薬膳師まで取得するとさらに10万円程が必要です。

まだ(ユーキャン)を持っていると中医薬膳師コースへの編入が可能で、学費の割引を受けられます。

さらに中医学の知識を深めたい方は中医薬膳師取得後は、研究科コースで国際中医師を目指すこともできます。

私もこの資格を持っていますが、自作レシピを考えて提出する課題では何度も再提出したりと結構大変だった記憶があります。。

本草薬膳学院の講師達は、本場の中医師や国際中医専門員(国際中医師)ばかりで、かなり本格的な中医学理論の講座内容でした。

本草薬膳学院

予防医学食養生士・薬膳食療法専門指導士・和学薬膳博士

認定機関:国際薬膳学院
講座実施機関:国際薬膳学院

国際薬膳学院が認定している資格レベル別に次のように分かれています。

初級:予防医学食養生士
中級:薬膳食療法専門指導士
上級:和学薬膳®博士

それぞれの費用です
初級:13.2万円
中級:25.3万円
上級:29.7万円

学習スタイルは通学(またはzoom受講)+通信講座です。
自宅で知識を学び、知識を実践で応用できるように1-2か月に1回の通学(zoom受講)が必須となっています。

なお入門者向けの資格に、食材ソムリエ(食材効能検定)、キッチン薬膳デザイナー(薬膳検定®)も行っています。

国際薬膳学院

漢方養生指導士

認定機関:日本漢方養生学協会
講座実施機関:薬日本堂漢方スクール

漢方養生指導士は、日本漢方養生学協会(薬日本堂)が認定する資格です。
「漢方 資格」で検索すると真っ先に表示されるので見たことがある方も多いかもしれません。
タレントのアンミカさんも取得されています。

漢方養生指導士は、レベル別や内容によって呼び方が分かれています。
(以前は漢方スタイリスト、漢方上級スタイリストなどでしたが現在は名称が変わっています)

ベーシック、アドバンスで漢方・薬膳の基礎を身につけてから、各マスターコースに進むことができます。

薬膳の上位資格である薬膳マスターでは食材の効能や相性、レシピの組み立て方、調理方法を身につけます。
薬膳マスターまで取得すると30万円程度かかります。

スクロールできます
漢方養生指導士入学金コース受講料受験料受講資格修了に要する単位
ベーシック11,000円通学:42,000円
オンライン・通信:37,800円
6,600円誰でも15単位以上
アドバンス通学:160,000円
オンライン・通信:144,000円
8,800円ベーシック取得者29単位以上
漢茶マスター通学:88,000円13,200円アドバンス取得者20単位以上
薬膳マスター通学:88,000円
オンライン:79,200円
16,500円20単位以上
薬物学マスター通学:264,000円
オンライン:250,800円
16,500円44単位以上
臨床マスター通学:330,000円
オンライン:313,500円
17,600円48単位以上
※1単位:1時間

なお初心者向けに、薬膳・漢方検定(受験料6,500円、対策講座2,200円 セット割あり)も実施しています。

>>薬日本堂漢方スクール

薬膳インストラクター(初級)・薬膳インストラクター(中級)

認定機関:全日本薬膳食医情報協会(Any協会)
講座実施機関:全日本薬膳食医情報協会(Any協会)

全日本薬膳食医情報協会は日本で初めて「国際薬膳調理師」に向けて「薬膳調理指導員」の認定試験を実施した協会です。

基本的に通学スタイルです。

薬膳インストラクター(初級)→薬膳インストラクター(中級)の順で資格を取得後、上位資格の国際薬膳調理師(上級)の受験資格をもらえます。

なお日本能力開発推進協会(JADP)の薬膳インストラクター、日本統合医学協会の薬膳インストラクターと名前が同じですが、別物です。

>>全日本薬膳食医情報協会(Any協会)

国際資格(民間スクール)

このような方におすすめ
  • 薬膳の知識を極めたい
  • 飲食店や食品メーカーで専門的なメニュー・商品開発に携わりたい
  • 食事面について専門的なアドバイスをしたい医療関係者やセラピスト
  • 薬膳料理教室の講師をしている

国際資格とは海外でも通用する民間資格です。

薬膳の国際資格はいずれも中国の機関が発行している資格で、受験するためにはそれら中国の機関と提携している民間スクールの指定講座を修了する必要があります。

そして通常は年に1回ある試験に合格することで資格を取得できます。

試験料金は日本語への通訳代なども含め通常20~30万円かかります。講座料金と合わせるとそれなりの費用になるため、薬膳関係の店や薬膳講師など仕事に携わる方の取得が多い印象です。

マークシート方式と記述式の試験が2日間に渡って行われます。どの資格も薬膳の最上位の資格であり難易度は高いです。

それぞれの資格の違いは認定機関が違うだけで中医薬膳に関する高い知識レベルを求められるため習得できる知識などは大差は無いと考えられます。

国際薬膳師

認定機関:中国薬膳研究会(北京)
講座実施機関:本草薬膳学院
試験頻度:年1回

本草薬膳学院で中医薬膳師コース修了後に受験し合格すると取得できます。

女優の麻木久仁子さんが取得されていることでも有名です。

記述式の試験が2日間に渡って実施されます。私もこの資格を持っていますが、数多くの食材とその特製を覚えるのに苦労したのを覚えています。

>>本草薬膳学院 国際薬膳師 各資格紹介

世界中連認定・国際中医薬膳師

認定機関:世界中医薬学会連合会
講座実施機関:日本中医食養学会

日本中医食養学会のコース、薬膳アドバイザー→中医薬膳指導員→日本中医薬膳師を修了してから受験します。

世界中医薬学会連合会が認定している国際中医薬膳師です。

>>日本中医食養学会 世界中医薬学会連合会認定国際中医薬膳師

国際中医薬膳師

認定機関:中国中医薬研究促進会
講座実施機関:日本中医学院

中国中医薬研究促進会が認定する国際中医薬膳師です。

日本中医学院の中医薬膳専科(1年間)を修了すると受験資格を取得できます。

>>日本中医学院 国際資格認定制度

国際中医薬膳管理師

認定機関:世界中医薬学会連合会
講座実施機関:薬膳アカデミア/遼寧中医薬大学附属日本中医薬学院

国際中医師と同じく、世界中医薬学会連合会が認可する資格です。

薬膳アカデミアの国際中医薬膳管理師・養成講座、遼寧中医薬大学附属日本中医薬学院の中医薬膳専攻科のいずれかを修了すると受験資格をもらえます。

>>薬膳アカデミア 国際中医薬膳管理師・資格養成講座

>>遼寧中医薬大学附属日本中医薬学院 中医薬膳専攻科

よくある質問

薬膳の資格は国家資格ですか?民間資格ですか?

薬膳の資格はすべて民間資格です。国家資格ではありませんが、もちろん取る意味がないわけではなく、得た知識や肩書きは日常生活や仕事に役立ちます。

以上、薬膳の資格をまとめてみました。少しでも選ぶ際の参考になれば幸いです。

ミヂカナ薬局では国内生薬メーカーから正規ルートで仕入れた薬膳食材を取り扱っております。

お求めやすいように基本50g単位での小分け販売となっていますのでぜひご利用ください。

また漢方の資格にも興味があるようでしたら次の記事もご覧ください。

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