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肥満・ダイエットに使う漢方③:大柴胡湯
肥満の漢方薬と言えば防風通聖散や防己黄耆湯が有名ですが、大柴胡湯も肥満に用いられることがあります。
便秘がちでストレス太りの方におすすめ
大柴胡湯は、がっちりタイプで便秘がち、ストレスで食事量が増えてお腹が張っている方におすすめです。
防風通聖散のタイプに似ていますが、さらにストレスによって気の巡りが悪くなっている場合に用いられることが多いです。
- 便秘がち
- 体格はがっちりしておりお腹が張っている
- イライラしやすい
- ストレスでたくさん食べてしまう
- 脇腹(ろっ骨とお腹の間)が張る・痛む
- 舌の苔が黄色
- 口の中が苦い
- 肌が色黒
※すべての症状が当てはまるわけではありません
大柴胡湯の適応症
肥満だけでなく、高血圧や肩こりにも効果があります。
やはり防風通聖散と似ていますが、大柴胡湯の特徴に胸脇苦満(きょうきょうくまん)と呼ばれるものがあります。
胸脇苦満とは、わき腹からみぞおちにかけて(肝臓のあたりまたはその反対側)違和感を感じたりこの部分を手で抑えると抵抗がある症状です。この胸脇苦満があれば大柴胡湯が合う確率が高くなります。
体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの次の諸症:
胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症
モリカンポールン(大柴胡湯)添付文書より
飲まない方が良い人
下痢や軟便傾向のある人や胃腸虚弱な人、あるいは著しく体力が弱っている人は避ける方が良いです。
使用上の注意
甘草を長期間・大量に摂ると、偽アルドステロン症と呼ばれる症状が出ることがあります。
偽アルドステロン症は、「手足のだるさ」、「しびれ」、「つっぱり感」、「こわばり」、「力が抜ける感じ」、「こむら返り」、「筋肉痛」などの症状が見られます。このような症状が出たら中止してください。
また、黄芩(おうごん)を含む漢方薬で間質性肺炎の報告がごくまれにあります。万一、服用中に咳や発熱が出たらいったん中止し受診をしてください。
これ以外にも気になる症状があれば医師や薬剤師に相談しましょう。
おすすめの大柴胡湯
エキス剤(粉薬)と煎じ薬がございます。エキス剤は現在主流の漢方薬の形となっている粉薬です。煎じ薬は効果は高いですが毎日煎じる必要があります。忙しい方はさっと飲めるエキス剤がおすすめです。
エキス剤(粉薬)
市販の漢方薬は医療用の漢方薬(=病院で処方してもらう漢方薬)よりも、成分量が少なく作られていることが多いですが、こちらの漢方薬は医療用医薬品と同じ成分量・内容で作られているためおすすめです。

煎じ薬
本来の漢方薬の形、煎じ薬もございます。毎日煎じる必要があるため手間がかかりますが、エキス剤よりも効果は良いとされています。
