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【常備薬におすすめ】インフルエンザなどの症状の激しいカゼに柴葛解肌湯(サイカツゲキトウ)

柴葛解肌湯(さいかつげきとう)について紹介いたします。

約100年前にパンデミックで広がったスペイン風邪(インフルエンザ)に対し、当時の漢方医が1人も死者を出さなかったという逸話があります。

その際に使われた処方の一つが柴葛解肌湯です。

(当店では1日分から販売しております↓)

目次

ゾクゾクから始まる症状の強いカゼに使う

柴葛解肌湯は、インフルエンザのように、強い悪寒(ゾクゾク)、関節痛、高熱など症状の激しい感冒様症状に使います。

柴葛解肌湯 エキス細粒G「コタロー」の効能効果

体力中等度以上で、激しい感冒様症状を示すものの次の諸症:

発熱、悪寒、頭痛、四肢の痛み、全身倦怠、口渇、食欲不振、はきけ、鼻腔乾燥、不眠

漢方薬は病名ではなく症状や体質で使うため、インフルエンザでなくてもあってもこのような症状が出ていれば使うことができます。

なお、日本で使われている柴葛解肌湯は、漢方の大家である浅田宗伯によって作られたと言われています。
(中国でも同名の薬がありますが内容が異なります)

発症初期から中期まで使える

柴葛解肌湯は、発症初期だけでなく数日経ってからも使うことが可能です。

柴葛解肌湯の構成生薬を見ると、葛根湯に小柴胡湯と石膏を加え、人参と大棗を抜いた内容になっています。

柴葛解肌湯=葛根湯+小柴胡湯+石膏-人参-大棗

葛根湯と小柴胡湯は次のように使用時期が異なります。

  • 葛根湯:初期(悪寒・汗なし)
  • 小柴胡湯:数日経ってこじれた時(食欲不振・発熱等)

本来はそれぞれ単独で使いますが、インフルエンザや新型コロナのような強力なウイルスは体の表面から奥まで一気に入り込みやすく、気づいたときにはすでに高熱が出て葛根湯では間に合わないことがあります。

そこで小柴胡湯を一緒に配合することで、発症初期から中期までの症状に対応できるようにしています。

漢方薬と使用時期のイメージ

また、石膏は体の中にこもった熱を取り除き体力の消耗を防ぎます。

気を補う人参と大棗が除かれているのは、短期勝負のため不要であることや、膩滞性(ねばねば)による病邪の排出を妨げないようにするためと考えられます。

常備薬としておすすめ

柴葛解肌湯は、常備薬としてかなりおすすめの漢方薬です。

上でも説明した通り、初期のゾクゾク期から発熱後も服用でき、使用時期のカバー範囲が広く使いやすいからです。

葛根湯は、漢方薬のかぜ薬として有名ですが、初期(これから発熱しそうな時)のピンポイントで飲まないとあまり効き目がありません。

うまく葛根湯で治せなかった場合は、小柴胡湯に切り替えるなど症状によって変えるのが良いですが、一般の方ではまず難しいです。

しかし、柴葛解肌湯なら葛根湯と小柴胡湯の良いとこどりのため、使用時期をそれほど気にすることなく服用できます。

とくに、インフルエンザや新型コロナのように悪寒から発熱まで急激に症状が進む病気の場合は、葛根湯などより柴葛解肌湯の方が対応しやすいです。

・葛根湯との違いは柴葛解肌湯の方が使用時期のカバー範囲が広い
・新型コロナのような強いウイルスは葛根湯や麻黄湯では間に合わないことが多いため柴葛解肌湯がおすすめ

形状や使い方

飲みやすい細粒

飲みやすい粉薬(細粒)です。

そのまま白湯で服用しても良いですし、お湯に溶かして服用しても構いません。

子供から大人まで使える

子供(生後3ヶ月未満除く)から大人まで幅広い方にお使いいただけます。

とくに子供や若年者ではこのような強い症状が出やすいので合う人が多いと考えられます。

年齢1回量1日服用回数
大人(15歳以上)1包または2.5g3回
15歳未満7歳以上2/3包または1.7g
7歳未満4歳以上1/2包または1.3g
4歳未満2歳以上1/3包または0.8g
2歳未満1/4包または0.6g

〈用法・用量に関連する注意〉
(1)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
(2)1歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、止むを得ない場合にのみ服用させてください。

症状が治まった時点で中止する

長期間の服用はせず症状が治まったら中止します。

ただし基本的に即効性がある漢方薬のため、5日程度服用しても変化が無ければ合っていない可能性があります。

私の子供には、悪寒を伴なう発熱があれば、すぐ柴葛解肌湯を飲ませてますが数日以内(早いと1日)に大体治っています。

注意事項

次のようなことに注意してください。

・ 生後3ヵ月未満の乳児は使用できません

・症状が激しくない場合、体力が落ちている人、胃腸の弱い人、汗がたくさん出ている人は避ける方が良いです

・交感神経を興奮させる麻黄が入っているため、高血圧や心臓病などをお持ちの方は薬剤師等に相談しましょう

【参考】柴葛解肌湯エキス細粒G「コタロー」添付文書

おすすめのメーカーはコタロー

柴葛解肌湯は市販薬のみで販売されており、とくに小太郎漢方製薬(コタロー)から販売されているものが濃度が高くおすすめです。

分包タイプで長持ちしますので、いざという時のために常備薬としておすすめの漢方薬の一つです。

柴葛解肌湯を1日分から販売しております

柴葛解肌湯を、少量だけで欲しい、少し試したいという方のために当店では1日分から小分け販売しております。

1箱の場合は料金がお得になります。

柴葛解肌湯の症例

〔事例2〕インフルエンザA型、6歳男児
(この時は柴葛解肌湯が手元になく小柴胡湯+葛根湯を使用しています)

〔事例35〕カゼ(高熱)4歳

他におすすめの常備漢方カゼ薬

その他、症状によって次の様な漢方薬もおすすめです。

麻黄附子細辛湯

とにかく寒い・眠くてだるい・横になりたい、もともと冷え性傾向の方

金羚感冒散

あまり悪寒がなく、熱っぽく、のどが腫れや痛みが強い時

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