漢方薬と同じように西洋薬も動物や植物が原料になっているものが多いです

西洋薬は化学反応を駆使して作り、漢方薬は動物や植物を加工してそのまま使っているイメージがあります。

そのため西洋薬と漢方薬は全然違うものと思われるかもしれませんが、西洋薬ももともとは動植物の有効成分を取り出して開発されてきた背景があります。

一例を並べてみます。

薬物名開発のもととなった動植物商品例薬効
アスピリン(アセチルサリチル酸)柳の樹皮バファリンA解熱鎮痛
ウルソデオキシコール酸熊胆(ゆうたん)ウルソ利胆
エフェドリン麻黄(まおう)dl-メチルエフェドリン塩酸塩鎮咳
エルゴタミン麦角(ばっかく)クリアミン配合錠血管収縮
エルゴメトリン麦角パルタンM子宮収縮
グリチルリチン甘草(かんぞう)グリチロン肝機能改善
コルヒチンイヌサフランコルヒチン錠痛風
オセルタミビル八角(大茴香・スターアニス)タミフル抗インフルザ
センノシドセンナプルゼニド瀉下
フスタギン車前子(しゃぜんし)フスタギン(販売中止)鎮咳
ブロチン桜皮(おうひ)サリパラ液鎮咳
ベルベリン黄柏・黄連(おうばく・おうれん)キョウベリン錠整腸
メントール薄荷(はっか)冷シップ清涼

西洋薬は科学的で自然と関係ないと思われる方も多いと思いますが、漢方と同じように自然の恵みとは切っても切れない関係にあります。いつの時代になっても自然には感謝の心を忘れないようにしたいなと思います。

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