花粉症に使う漢方薬

花粉症に良く使われる漢方薬を簡単にご紹介します。西洋薬と違い眠気が出ることはありません。

症状が出てつらい時

くしゃみ、サラサラの鼻水(即効性あり)

  • 麻黄附子細辛湯
  • 小青竜湯+麻黄附子細辛湯

2、3月のまだ寒い時期は体が冷えていることが多く、透明の鼻水が出てきます。

これらの薬は体を温めながら余計な水を取り除いてくれます。体に合うとかなりの即効性が期待できます。

なお花粉症に使われる漢方薬は小青竜湯が一番有名ですが、もし効かない場合は麻黄附子細辛湯や小青竜湯と麻黄附子細辛湯を合わせて服用してみくてださい。

注意点としてどちらも麻黄が入っているため、まれに動悸や発汗が起こることがあります。万一このような症状が出ても中止すれば問題ありません。

小青竜湯
小青竜湯(満量処方)
三和生薬 サンワロンM顆粒(麻黄附子細辛湯)30包入りの外箱
麻黄附子細辛湯(満量処方)

症状が長引いた黄色い鼻水、鼻づまりに

  • 葛根湯加川芎辛夷
  • 辛夷清肺湯
  • 小青竜湯+杏仁石膏

など

症状が長引くと、逆に病状が熱を帯びて黄色い鼻水や鼻づまりが出てくることがあります。

辛夷や川芎は鼻のとおりを良くし、杏仁や石膏は熱を鎮める働きがあります。

目がかゆい

  • 小青竜湯
  • 越婢加朮湯(症状強い時、目が腫れぼったい時)
  • 明朗飲(目の充血・慢性/急性結膜炎にも)

など

体質改善による予防

花粉症を予防するために普段から漢方で体質改善することも可能です。

症状に合わせて

疲れやすい人、カゼをひきやすい人、汗をかきやすい人(気虚、衛気不足)

  • 玉屏風散(ぎょくへいふうさん)
  • 防已黄耆湯

など

東洋医学の言葉で衛気(えき)の働きを高める働きがあります。衛気とは体の表面を守る気で今でいう免疫です。

衛気を高めることで花粉症だけでなくカゼも予防することができます。

胃腸の働きが弱い人(脾虚)

  • 六君子湯
  • 補中益気湯

など。お子様には「小建中湯」「黄耆建中湯」も使うことがあります。

生まれつき胃腸が弱い方、食べ過ぎ飲みすぎのなどによって胃腸の働きが弱まっている方は東洋医学的に脾虚(ひきょ)と言います。

脾虚の方は体に余計な水がたまりやすくなります。水がたまればむくみが出たり、鼻水となって出やすくなったりします。

また気も不足しがちなので、疲れやすかったり、汗をかきやすかったりします。

アレルギー体質の人(解毒証体質)

  • 柴胡清肝湯
  • 荊芥連翹湯

など

アトピー持ちや扁桃腺が腫れやすいなどのアレルギー体質の改善に使います。

食生活が大事です

昔は花粉症はほとんど見られなかったと言われます。

現在多くの方が花粉症に悩まされている原因の一つとして、食生活が変わったことが考えられます。

食事の欧米化により肉類・砂糖の摂取量が増えると、気を生み出す脾(胃腸機能)がダメージを受け、気のバリア機能が落ちてしまうからです。

普段からお菓子やアイスなどの甘い物、ビールやジュースなどを取りすぎてないでしょうか。

甘いもの、脂こいもの、冷たいものとりすぎに注意し、食事量も腹8分目を心掛け、脾を大切にしましょう。

【参考資料】
・小太郎漢方ニュース匙倶楽部 小太郎漢方製薬
・山本巌の臨床漢方 メディカルユーコン

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