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【治打撲一方エキス細粒(市販薬)】打撲や捻挫による腫れ・痛みに。常備薬におすすめ。
「治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)」についてご紹介いたします。
治打撲一方は、名前の通り打撲を治す方剤(漢方薬)で、常備薬として持っておくと重宝します。
漢方薬は体質改善やカゼのような内科的な症状に使うイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、治打撲一方のように打撲や捻挫などのケガに良く効き即効性のある漢方薬もあります。
ネット販売していない商品のためご希望の方は直接ご相談ください。
1日分(1.0g×3包):330円
1箱(1.0g×90包:30日分):8,250円
治打撲一方とは
治打撲一方は、江戸時代の漢方医、香川修庵によって書かれた「一本堂医事説約」という書物に載っている処方が元になっています。
その後、明治時代の漢方医である浅田宗伯の「勿誤薬室方函口訣(ふつごやくしつほうかんくけつ)」に治打撲一方という名前で紹介されています。
ちなみに、読み方は「ぢ」だぼくいっぽうです。
打撲や捻挫による痛みや腫れにおすすめ
効能・効果
治打撲一方は、打撲や捻挫による痛みや腫れに効きます。
効果・効能
体力に関わらず使用でき,はれ,痛みがあるものの次の諸症:打撲,捻挫
治打撲一方エキス細粒G「コタロー」添付文書より
打撲や捻挫をすると内出血によるアザや腫れ、痛み等が出ますが、漢方では血の流れが悪くなった瘀血(おけつ)によるものと考えます。
治打撲一方は血液の巡りを良くして瘀血を取り除き、炎症を抑えるような働きが主となっています。
本剤は,漢方の古典「一本堂医事説約」(江戸時代)収載の処方にもとづいてつくられたエキスを,飲みやすく細粒剤としたものです。
治打撲一方エキス細粒G「コタロー」添付文書より
健康志向の現代では,お年寄りから若者まで,スポーツに日曜大工にと,手足や体を動かす機会が増えています。あるいはドライブなども盛んで行動範囲が広がっていますが,そうした日常生活で,万全を期していてもちょっとしたはずみで打撲し,腫れて痛んだり,血腫ができたりすることがあります。
治打撲一方エキス細粒G「コタロー」は,打撲による腫れや痛みに効きめをあらわす漢方薬です。
また骨折や脱臼の場合でも同じように瘀血が発生するため、治打撲一方を飲むことで治りが早くなると考えられます。
使用例
- 家で尻もちをついてしまった
- 捻挫をしてしまい仕事に支障があるので早く治したい
- 子どもが外で遊んでいて捻挫をしてしまった
- スポーツ中に打撲をしてアザと痛みがある
- 以前ケガしたところの痛みがなかなか取れない
など
治打撲一方で痩せられますか?
治打撲一方で痩せられるのか、気になる方が中にいらっしゃいます。
体質(瘀血・便秘傾向)に合えば体質改善の結果、痩せやすい体質になる可能性はあります。
しかし基本的に打撲や捻挫の痛みのために考えられた漢方薬のため、ダイエット目的であれば別の漢方薬の方が良いでしょう。
下記の記事ではダイエットに使う漢方薬についてまとめていますのでぜひご覧ください。
子供から大人まで幅広い方に使える
効能効果に「体力に関わらず」使用できるとあり、幅広い方にお飲みいただける漢方薬です。
子供(1歳以上)でもスポーツや外遊びでの怪我に使うことが可能です。
ただし、極端に虚弱な方や胃腸が弱い方は適していない場合もあります。
速やかに瘀血を排泄するのが目的の漢方なので、元気を補うような働きがあまりないためです。
即効性や服用時期の目安
治打撲一方に限らず漢方には基本的に即効性が見られることが多いです。
服用して数日以内、慢性症状の場合でも2週間以内には何らかの変化が見られることが多いです。
症状が治ったら中止して構いません。
また怪我の直後だけでなく、数か月・数年経っても残る古傷の慢性化した痛みにも使うことができます。
なお古傷の痛みには附子という温める生薬を加えて飲むと良いとされています。
使用生薬は7種類
治打撲一方は7種類の生薬から構成されています。
- 川芎(センキュウ)
- 樸樕(ボクソク)
- 川骨(センコツ)
- 桂皮(ケイヒ)
- 甘草(カンゾウ)
- 丁子(チョウジ)
- 大黄(ダイオウ)
樸樕、川骨、川芎、大黄は瘀血を取り除き、さらに桂皮と丁子が温めて血行促進を良くし作用を強めます。大黄、甘草は炎症を抑える働きもあります。
また、樸樕には下痢を止める働きがあり、大黄による瀉下作用(通じを良くする)を緩和することでより多くの人が使いやすいように配慮されていると考えられます。
用法・用量
下記は、治打撲一方エキス細粒G「コタロー」の用法用量です。
子供(1歳以上)から大人まで服用が可能です。
[年齢:1回量:1日服用回数]
大人(15歳以上):1包または1.0g:3回
15歳未満7歳以上:2/3包または0.7g:3回
7歳未満4歳以上:1/2包または0.5g:3回
4歳未満2歳以上:1/3包または0.3g:3回
2歳未満:1/4包または0.2g:3回
1才未満には,医師の診療を受けさせることを優先し,止むを得ない場合にだけ服用させる。
3ヵ月未満は服用しない。
副作用
治打撲一方を飲むと少し軟便になることがありますが、多少の軟便は心配いりません。
これは大黄によるもので、副作用というよりわざと軟便傾向にすることで瘀血を排泄しやすくしているためだからです。
漢方医の中にはあえて下痢をさせた方が治りが早いと言う人もいます。
ひどい打撲をした患者さんが治打撲一方を処方したところ、すぐに真っ黒な軟便が出て、その後急に痛みが楽になったと紹介されているという報告もあります。
なお、樸樕(ボクソク)の下痢止め作用もあるため下痢がひどくなるケースは少ないですが、万一強い下痢や腹痛が何日も続く時は漢方薬が体に合っていない可能性がありますので、購入元にご相談ください。中止すれば便は元に戻ります。
その他の副作用としては、甘草による偽アルドステロン(しびれ・脱力感)、桂皮による発疹などが治打撲一方に限らずまれに報告されています。
いずれにしても気になる症状が出たら購入元に相談をしましょう。
飲み合わせ(併用)の注意
治打撲一方をお飲みの方は、ロキソニンなどの痛み止め(NSAIDs:非ステロイド性抗炎症薬)もお使いの方が多いかと思いますが、併用していただいても問題はありません。
ただ漢方薬には未知な部分が多く可能であれば間を空けるとより安心です。
通常、漢方薬は食前、痛み止めは食後なのでその通りに服用すれば問題ないでしょう。
ただし併用しない方が良いという考えをお持ちの処方医もいるので、医師からもらっている場合は処方元に確認しましょう。
それ以外の飲み合わせの注意点としては、甘草や大黄を含むため、似た成分を含む西洋薬や、別の漢方薬をお飲みの場合は成分が重複し副作用が出やすくなることがあります。
市販の治打撲一方エキス剤は小太郎漢方だけ
現在、治打撲一方のエキス剤(粉薬)を作っているメーカーは、ツムラと小太郎漢方の2社だけです。
市販薬は小太郎漢方だけです。しかも一部の薬局(主に漢方薬局)にしか置いていません。
エキス剤以外では、漢方薬局が販売する煎じ薬があります。
処方箋なしで一般の方が市販で購入できるのは、小太郎漢方の粉薬か漢方薬局の煎じ薬のみです。
エキス剤(粉薬)
ツムラと小太郎漢方製薬の2社から販売されています。(2023年10月時点)
ツムラは医療用のみで市販されていません。
小太郎漢方製薬から市販の治打撲一方が販売されていますが、小太郎漢方製薬と契約した一部の薬局のみ取り扱いができるネット販売不可商品です。
そのため、スギ薬局やマツキヨのようなドラッグストアでは販売されておらず、amazonなどインターネット通販もされていません。
・ツムラ治打撲一方エキス顆粒2.5g/包 ⇒ 病院で処方される
・治打撲一方エキス細粒G「コタロー」1.0g/包 ⇒ 一部の漢方薬局で販売される市販薬。ネット販売はされていない
なお小太郎は1包当たりの量が1.0gと少なく感じるかもしれませんが、濃度が濃く、ツムラ医療用1包2.5gの80%に匹敵する生薬成分が含まれているため十分効果があります。また乳糖を含んでいないため乳糖不耐症の方にも安心です。
煎じ薬
薬局製剤の販売をしている薬局(漢方薬局)から購入することが可能です。
またインターネット販売もされています。
煎じ薬ご希望の方は直接お問い合わせください。1日1袋:550円
治打撲一方エキス剤の小分け販売もしております
打撲や捻挫の漢方薬なので、何十日分も必要な方はそういらっしゃらないと思います。
当店では、治打撲一方エキス細粒G「コタロー」を1日分から販売しております。
ネット販売していない商品のためご希望の方は直接ご相談ください。
1日分(1.0g×3包):330円
1箱(1.0g×90包:30日分):8,250円