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身近な生薬:車前子(オオバコの種)
5月の連休中、雨上がりに近所の公園を通るとオオバコがあちこちに生えていました。
オオバコは生薬として使用され、オオバコの全草は車前草(しゃぜんそう)、種は車前子(しゃぜんし)と呼ばれます。
とくに後者の車前子は色々な漢方薬にも配合されています。大きさはゴマよりもさらに小さいです。
車前子は次のような働きがあるとされています。
・水分代謝を促す
・目を明らかにする(目を良くしたり充血をとる)
・去痰作用
車前子の含まれている主な漢方薬は、牛車腎気丸、五淋散、清心蓮子飲、竜胆瀉肝湯があり、いずれもむくみをとったり尿トラブルを改善したりします。
なお車前子は粘液性の多糖を含み、そのまま煎じると膨れて粘液を出し鍋にくっついて焦げ付く恐れがあるため、布等で包んで煎じることになっています(包煎)。
【参考書籍】
パートナー生薬学(南江堂)