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身近な生薬:スベリヒユ(馬歯莧)
数年前から我が家の軒先にスベリヒユが自生します。今年も育っていました。
どこから種が来たのか分かりませんが毎年初夏になると勝手に生えだします。
一昔前はただの雑草と思ってすぐ駆除していましたが、この植物が生薬だということ、国内の地方によっては普通に食べられていることを知り、最近はそのまま駆除せず放置しています。
スベリヒユという名前は、草をつぶすとヌルヌルして滑りやすいことからついたそうです。
生薬名は馬歯莧(読み:ばしけん)です。名前の由来は良く分かりませんが葉が馬の歯に似ているからでしょうか(似ているようにはあまり思えないですが)。「莧」は「ひゆ」という漢字です。
馬歯莧は清熱解毒薬に分類されます。熱を冷まし炎症を鎮める働きがあります。炎症性の下痢に使われたり、植物をつぶして毒虫の虫刺されなどに塗るとよいとされています。
また、東北や沖縄では野菜としておひたしにして食べられるそうです。
先日、スベリヒユを湯がいて麺つゆと絡めて食べてみました。口に入れた時の癖はなく、少しぬめりがあり普通のおひたしとして食べることができました。
ただその後口の中に少し違和感を感じたためそれ以上は食べませんでした。私の体質に合っていなかったのかもしれません…
馬歯莧は清熱解毒薬に分類されることから、脾胃を冷やす可能性があるので下痢をしやすい方は食べ過ぎにご注意ください。
後日
繁殖力が旺盛すぎるのでやっぱり駆除しました…