【商品紹介】おすすめの漢方煎じ器「煎治・LITE」(電気ケトル式)

2022年12月、ウチダ和漢薬より漢方煎じ器 煎治・LITE(せんじらいと)が発売されました。

これまで煎じ器を使いたかったけど値段が高くて手を出せなかったという方に是非おすすめしたい商品です。

煎じ器の特徴や実際に使ってみて個人的に感じたことをご紹介します。

目次

煎治・LITEの特徴

①お求めやすい価格

煎治・LITEは1万円を切る価格です。税込み9,790円です。

これまで発売されてきた煎じ器は2万円前後のものが多く、それに比べると格安と言える値段で大変お求めやすくなりました。

しかも下記のように機能も充実しているところが煎治・LITEの凄いところです。

②沸騰するまでの時間が早い(10分で沸騰)

煎治・LITEは、ガラスポット自体が電気ケトルになっています。ポット底面が金属の熱源になっており沸騰までの時間が早いのが特徴です。

500mlの水であれば約10分で沸騰します。

毎日煎じる方にとって、煎じる時間が少しでも短くなるのは大きなメリットではないかと思います。

加熱の強さ調節はできませんが、適度な沸騰を保ってくれます。

③大容量ポット+スリムな電源プレート

ポットには最大1.5L水を入れることが可能です。健康茶や普通のお茶を沸かすのにも使えます。

電源プレートは高さ4.5㎝・重さ350gとコンパクトのため、片付けるときも楽です。

ただしポット本体は電気ケトルのため750gとやや重めです。

④選べるタイマー(自動モード・調整モード)

自動モードは沸騰してから50分間煎じてくれます。

自分で時間を調整したいときは、調整モードから沸騰後の煎じ時間を10分単位で10~90分の範囲で設定します。

10分単位のため、後から5分だけ追加で煎じたい時等は自分で時間を測る必要がありますが、通常使用では10分単位で特に問題ないと思います。

また操作ボタンは軽くタッチするだけ反応します。

タッチ式ボタン

⑤安全装置付き

安全面にも配慮されています。

  • 空だき防止機能(水なしまたは少量の水で加熱した場合、通電を停止する機能)
  • 温度過昇防止機能(鍋底の温度が上がり過ぎると、自動的に通電をコントロールする機能)

⑥蓋をしたまま煎じるため成分や匂いが漏れにくい

煎治・LITEは蓋をしたまま煎じるため、揮発成分が失われにくく、発生する匂いも土瓶に比べると少ないと言えます(ある程度は匂います)。

⑦蓋に簡易茶こし機能がある

付属の蓋に網がついており、生薬をこすことができます。

蓋についている茶こし

ただしわずかにすき間があり、細かな生薬はでてくる場合があるため茶こしも用意しておくと良いです。

⑧掃除しやすい

煎じた後は水でさっと洗い流すことができます。細かな生薬がそこの凸凹に挟まることがたまにありますが、細い棒ですぐとることができます。

蓋も水洗い可能です。

金属部分はステンレスのため錆が発生しません。

煎じ器の蓋

注意点としてはゴムパッキンと蓋の間に一部穴が開いており、そこから水が蓋の中に入りやすいため、洗った後はゴムパッキンを外して水を出す必要があります。

ゴムパッキンを外したところ

洗う際の注意

本体裏側ヒーター接続部分や電源プレートは、水で濡らさないようする必要があります。通電時に感電やショートの恐れがあるためです。煎治・LITEに限らず電気ケトル共通の注意点です。

本体裏側

電源プレート

本体裏側ヒーター接続部分や電源プレートは、水で濡らさないように注意

⑧上場企業グループの日本メーカーが開発

製造元はサンコー株式会社という国内メーカーで、上場企業のグループ会社です。弁当箱炊飯器、自家製焼き鳥メーカー等、ユニークなヒット商品を生み出してきた企業です。

多くの家電と同じく中国製ですが使ってみて今のところ気にはなることはありません。1年間のメーカー保証もついています。

少し気になった点

いくつか気になった点をあげてみましたが、値段と機能から考えると許容範囲と思います。

ガラスポットの目盛りが正確ではない

ガラスポットの目盛りは実際の水量より50~100ml程度ずれ(多くなる)があります。

販売元によると、目盛りはあくまでも目安のため、正確な水量を量る場合はご自身で計量カップなどで量っていただく必要があるとのこと。

当店のガラスポットの場合、最低目盛りの0.5Lのところまで水を入れるには550mLが必要でした。

正確に量りたい方は最初だけ計量カップ等で量り、油性マジックで小さく印を付けおくと良いと思います。

なおメーカーには改善要望を出しております。

煎じ液の出来上がり量が多くなりやすい

煎治・LITEは蓋があるので煎じてもほとんど蒸発しません。

もし飲む量が多いと感じる場合は煎じ時間を延ばすか、水の量を最初から減らすと良いです。

説明書では最小水量が500mlとなっており自己責任にはなりますが実際400mlでも煎じられました。

コードがやや短め

コードが75㎝のため置く場所によっては延長コードが必要になります。

茶こし機能が少し弱め

茶こしが蓋についていますが、横側にすき間があるため完全にこせない時があり細かな生薬は漏れ出てくることがあります。

文化楽々との比較

栃本天海堂から販売されている文化楽々(とろびらんらん・製造元:象印マホービン株式会社)と比較してみました。

煎じ器選びに迷ったら文化楽々を選べば間違いありませんが、手ごろな値段でシンプルな機能で十分と言う方は煎治・LITEがおすすめです。


煎治・LITE
とろびらんらんの写真
文化楽々
価格9,790円23,100円
沸騰までの時間
(水500mlの場合)
10分25分
サイズスリムややかさばる
重さポットはやや重い
本体は軽い
ポットは軽い
本体は重い
ポットの目盛りの正確さあくまで目安ほぼ正確
コード長さ75㎝140㎝
タイマー10分単位
10~90分
1分単位
10~90分
火加減調整できない3段階
(弱・中・小)
掃除のしやすさしやすい蓋の構造が複雑なためややしずらい
安全装置空焚き防止機能
温度過昇防止機能
過熱防止機能
吹きこぼれ防止機能
茶こし機能一応ありなし
(茶こし付属)
出来上がりの音「ピッ」×4アルプス一万尺
(30秒か8秒)
  • シンプルな機能で手軽に煎じ器を使いたい方→煎治・LITE
  • 機能面にこだわる方、予算に余裕のある方→文化楽々

動画

こちらの動画では実際に煎治・LITEを使って煎じています。操作音や煎じ具合など参考になさってください。

煎治・LITEの購入方法

ガラスポット(フタつき)も販売しています

ガラスポットが割れてしまった時のためにガラスポット(フタ付き)のみの販売もございます

1つ:5,390円(送料・税込)

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