漢方薬局での漢方薬の値段

「漢方薬局は高い」

「いくらかかるか分からない」

というイメージを持ってらっしゃる方は少なくないと思います。

ここでは漢方薬局での漢方薬の一般的な料金についてご紹介します。

目次

漢方薬を薬局から直接購入する場合は保険が効きません

病院に行く感覚で漢方薬局を利用すると、病院と値段の違いに驚かれるかもしれません。

これは漢方薬局で直接購入すると保険が効かず全額自費扱いとなるためです。

なお、漢方薬局だけでなく一般の薬局やドラッグストアでも同様です。

漢方薬代の目安

値段は薬局ごとで決められているため、薬局間で異なりますが、多くは下記の通りです。

1日分:¥500~¥1,000位

漢方薬局では、1日分単位で漢方薬の値段を設定していることが多いです。

煎じ薬の場合は、1日分¥500~¥1,000が目安となります。

つまり1か月分の服用で、15,000円~30,000円ほどかかります。

なお、既製品のエキス剤(粉や錠剤)の場合はもう少し安くなることが多いです。

一般的に首都圏のような立地の良い所は家賃も高くなるため値段も高くなることが多いです。

追加料金がかかるケース

次のようなケースではさらに追加料金がかかることがあります。

  • 妊活等で高価な動物性漢方薬や健康食品を使用する場合
  • 複雑な症状で複数の漢方薬を使う場合
  • 煎じ代行サービス(漢方薬局が代わりに煎じて1回分ずつパック)を利用する場合

相談料がかかる漢方薬局もある

さらに漢方薬代とは別で、相談料(5千円前後が多い)を設けているところもあります。

初回のみ、または相談だけの場合に発生するなど、漢方薬局ごとに決められているので事前に確認しておきましょう。

極力費用を抑えたい場合は病院も選択肢

費用を抑えたい場合は、健康保険の効く病院で処方してもらうのも1つの選択肢です。

さらに腹診や機器を使った詳しい検査をしてもらえることもメリットです。

逆に、次のような点がデメリットとしてあげられます。

  • 使用できる漢方薬が限られている
    >148種類の限られた漢方薬しか使用できない
    >健康保険の制約上、漢方薬の複数処方や増量が自由にできない
  • 西洋薬をメインに診察している医師がほとんどで、漢方薬を専門に扱っている漢方専門医は少ない
  • 病院では、十分な診察時間の確保が難しかったり、予約が簡単に取りづらかったりすることがある
  • 院外処方せんで、薬局に行く手間や待ち時間が発生することがある

病院ではなく漢方薬局を選ぶメリット

漢方薬局では健康保険が効かないのが最大のデメリットと言えます。

しかし、病院ではなく漢方薬局を選ぶメリットがいくつかあります。

扱える漢方薬の種類が多い

漢方薬局では保険は効かず自費となりますが、扱える漢方薬が豊富です。

煎じ薬のほか、病院やドラッグストアでは取り扱っていない市販の漢方薬を扱ったり、複数の漢方薬を自由に調合できるなど、幅広い対応が可能です。

じっくり時間をかけてもらえることが多い

漢方薬に詳しい薬剤師が、一人一人にじっくり時間をかけて相談に応じるところが多いです。

当店でも、話を聞いてもらえただけで気持ちが楽になったと言っていただけるお客さまも少なくありません。

病院よりも気軽に利用しやすいことが多い

「ちょっとカゼ気味だな」「この漢方薬について聞きたい」

このような時、病院で気軽に相談するのはハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。

その点、漢方薬局は、病院に比べると気軽に利用しやすいと言えます。

実際に当店でも、通りがかりにふらっと立ち寄ってご相談される方が少なくありません。

また、メール・LINEなどを使って相談を受け付ける漢方薬局も増えており、ますます便利に相談しやすくなっています。

その場で漢方薬をもらえる

通常、病院で処方せんを出してもらった後は、院外薬局で調剤をしてもらう必要があります。

これは患者さんが安全に薬を使用するための医薬分業の仕組みですが、薬局に行く手間や待ち時間などが発生します。

最近はオンライン服薬指導で自宅に薬を送ってもらえる薬局も増えていますが、その場で即座にもらうことは難しいです。

一方で、漢方薬局では、その場で漢方薬を用意してもらえるため、待ち時間の発生や移動の手間が最小限で済みます。

漢方薬局では予算の相談もしましょう

経済的な負担から、自己判断で服用量を調整したり、途中で治療を中断してしまうのは残念なことです。

そのため、漢方薬局で相談する際には、予算についても気軽に相談し、納得した上で購入を決めることが大切です。

参考に、当薬局の漢方相談で使う漢方薬の値段は次の通りです。

  • 慢性症状の体質改善は基本的に固定料金(1日¥440~¥550)
  • 急性症状の場合は1日分¥300〜¥600

当薬局でも予算について納得いかない場合は、お気軽にご相談ください。

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