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漢方薬で体を整え妊娠力を高めましょう
現代は、脂肪分や砂糖の多い欧米食が周りにあふれ、便利な生活が運動不足を引き起こし何かとストレスの多い社会です。
このような背景から、体の気・血・津液のバランスが崩れている(量や巡りが悪くなる)方が少なくありません。
さらに女性は月経や出産があるので、男性よりも体のバランスが乱れやすい傾向にあります。
気・血・津液のバランスが崩れると、排卵がスムーズにできない、着床してもうまく卵が育たないといった妊娠しにくい体になってしまいます。
漢方薬で体のバランスを整え日頃の健康を取り戻すことが、妊娠しやすい体づくりにつながります。
不妊治療の成功率は約5人に1人
厚生労働省のデータによれば、移植周期(1回の)当たりの妊娠率は平均約20~35%。
さらにここから出産までたどり着ける出産率は約70%となっています。
つまり不妊治療で子宝に恵まれるのは単純計算(20~35%)×70%で平均20%前後。約5人に1人の割合と計算できます。
なおデータは平均値のため36歳以降ではもっと低い傾向となります。
健康な体づくりは子宝への近道
西洋医学では、卵子の出来具合が重視されますが、その卵子を生み出す体の状態についてはほとんど考慮されません。漢方では卵子などの概念はありません。あくまで体のバランスを整えることが重視されます。
体のバランスが乱れた状態で西洋医学の不妊治療を受けるのは、体力が十分でないのにいきなり高い山に登るようなものです。
良い結果が出れば良いですが、経済的な負担だけでなく体への負担もかかり、ますます身体のバランスが崩れてしまいかねません。
まずは漢方薬で妊娠しやすい体づくりをしてから、あるいは漢方薬を併用しながらの不妊治療が良いと思います。
漢方薬で体を整えることは妊娠しやすくなるだけでなく、その他の体調不良も同時に改善されることも少なくありません。
まずは月経を整えることから
具体的に漢方の不妊治療では、月経不順があれば月経を整えることが重視されます。
なぜなら月経が正常な方は、適切な量の気と血が体をスムーズに巡っている状態だからです。
この状態は、妊娠し胎児をお腹の中で育むためにとても大切なことです。そのため月経を整えるだけで妊娠することもあります。
実際に、当薬局では月経や体調を整える漢方薬をお飲みいただいている最中に妊娠が判明する事例がありました。
月経が順調に来るようになりましたら、体調に合わせて漢方薬を調節したり、より妊娠にターゲットを絞るために月経周期に合わせた漢方薬をお飲みいただいたりします。
女性だけでなく男性が原因のことも
不妊というと女性だけに注目されがちですが、男性あるいは男女ともに不妊の原因があるのは50%というWHOの報告もあります。
西洋学的検査で生殖機能の低下が見られる等、原因が分かっているようでしたら、一緒に漢方薬をお飲みいただくことをおすすめいたします。
全員が元気をつける漢方薬(補中益気湯・八味地黄丸などの補気剤・補腎剤)でうまくいくとは限りません。
ストレスなどで気の巡りが悪い方などは、他の漢方薬が有効なこともあります。
あくまで現在の「証」に合わせて漢方薬を選ぶことが大切です。
漢方薬の服用期間はどのくらい?
漢方での不妊治療の期間は、人によって異なります。1ヶ月で成果が見られることもありますし、場合によっては1年以上かかることもあります。
基本的に長年バランスが乱れていた場合はその分整えるのに時間がかかることが多いです。
妊娠したいというあせりは身体のバランスの乱れの原因になりますので、あせらず気楽に治療する心構えが大切です。
1ヶ月あたりの値段は?
漢方薬は決して安くはありませんが、それでも当薬局の場合1月2~3万円前後と不妊治療に比べるとまだ少ない方です。
不妊治療に限らず「妊活全般にかかった費用は?」との質問では、約7割の方が10万円未満と回答し、回答者の平均費用は35万円となりました。自分でのタイミング法や比較的安く・手軽に手に入るサプリメントの購入など、あまりお金のかからない妊活をされた方が多かったと推測されます。
回答者を「人工授精・体外受精・顕微授精」のいずれかを経験された方に絞り込むと、100万円以上の費用が掛かった人が49%と約半数となり、その平均費用は134万円まで上昇しました。
さらに「高度不妊治療(体外受精・顕微授精)」を受けた方に絞り込むと、80.6%の方が100万円以上の費用がかかり、300万円以上かかった方も16.1%いらっしゃいました。高度不妊治療者に限った平均費用は実に193万円まで上がり、200万円近くなりました。
引用元:不妊治療の費用は平均で190万円以上!妊活経験者300名が答えた「みんなの妊活レポート」! 妊活ボイス
公的な補助が拡充予定のため心配は減るかもしれませんが、何より、体のバランスを整えて妊娠しやすい体づくりをしておくことは健康に過ごすことにもつながります。
当薬局の実績(2021年3月現在)
3名中2名が漢方服用開始2ヶ月以内で妊娠が確認されました。
(1名はご自身の都合により3ヶ月目で中止)
その後、無事に出産・妊娠継続できています。
(あくまでこの事例は偶然良い結果が重なったもので、全員がこのような早い結果が出るわけではありません。)
なお妊娠中の母子の健康を保つために安胎薬もおすすめしております。
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