【商品紹介】ナツメ(棗、なつめ)

ナツメ(棗)のご紹介です。

目次

ナツメとは

どんな植物

ナツメは、クロウメモドキ科の中国原産の植物です。

夏に芽が出るためナツメと呼ばれます。

ナツメ

乾燥した果実は大棗(たいそう)という生薬

成熟した果実を乾燥させたものは大棗(たいそう)と呼び、漢方薬で使われます。

新疆なつめ

中医学では大棗は補気薬(元気をつける)に分類されています。

【性味】
甘、微温

【帰経】
脾・胃・心・肝

【効能】
補脾和胃(胃腸の働きを助ける)
養営安神(リラックス作用)
緩和薬性(他の作用が強い生薬の働きを緩和する)

このことから大棗は、他の生薬を補助して胃腸の機能を高めたり、安神作用(精神安定)の目的で多くの漢方薬に配合されます。

使い方

そのまま食べる

乾燥ナツメは甘くてそのまま食べてもおいしいです。1日2-3個が目安です。

ただし一般的な乾燥ナツメは当たり外れが多いです。

フワフワでとても甘いものがある一方、皮が固くてボソボソして苦いものも混じったりしています。

フワフワで美味しい新疆ナツメ

そこでおすすめなのが新疆ナツメ(しんきょう)です。

中国北西部にある新疆ウイグル自治区は高級ナツメの産地として知られています。新疆ナツメはここの地域で作られたナツメです。

そのままドライフルーツとして食べるとフワフワして非常に甘くおいしいです。

とくに大玉のほうは、食べ応え十分です。

お茶にする

1日3~5gを400mLの水に入れ、約半量になるまで煎じます。

ハサミなどで刻むとより抽出効果があがります。

大棗酒

大棗(乾燥ナツメ)200gに対し、35度のホワイトリカー1.8Lにつけて1ヵ月ほど置きます。好みにより氷砂糖150g程度加えるのも可能です。

これを1日10ml程度を寝る前に飲みます。

疲労倦怠、食欲不振、冷え症、不眠などに良いとされています。

するどいナツメの種にご注意

かわいい外見から想像がつかないのですが、ナツメには鋭くとがった種が入っています。

ナツメをそのまま口に入れて噛んでしまうと怪我をするおそれがあるので注意が必要です。

ナツメの種

種は縦向きに入っているため、かじって食べる時は実を横向きにもってかじると比較的安全です。

種を取り出す道具もあるのですが、個人的には使いづらかったので直接手で実を裂いたり、ハサミや包丁で実を切るのが手っ取り早いと思います。

ナツメとデーツの違い

ナツメと色、形の似たものにデーツがあります。実を乾燥させたドライフルーツがスーパーでもたまに見られます。

デーツはヤシ科のナツメヤシという植物の実で、ナツメとは別のものです。

デーツ

そのまま食べたりお菓子作りに利用されたりします。

デーツの実

【参考書籍】
パートナー生薬学(南江堂)
日本の薬草(小学館)
中医臨床のための中薬学(東洋学術出版)
日本薬草全書(新日本法規)

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