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声かれ、のどの不快感に「響声破笛丸」
「カラオケで歌いすぎた」「大声を出しすぎた」などで声が全然でなくなったことはありませんか。
そのような時におすすめの漢方薬、響声破笛丸(きょうせいはてきがん)ご紹介します。
声がれの特効薬
響声破笛丸(きょうせいはてきがん)は、名前の通り、笛の音を破るほど声を響かせるという意味を持つ漢方薬です。
声がれの特効薬として使われます。
声を使いすぎて、声がかれてしまったり声が出なくなってしまったりしたときだけでなく、普段から喉が弱くすぐ声をしまう方にも効果的です。
熱邪(炎症)による声かれに
響声破笛丸が載っている万病回春という古典には次の様に書かれています。
「謳歌失音者、火動也」
歌って声が出なくなるのは火が動くからと書かれています。
火は火邪(熱邪)で、喉の炎症が起こり赤みのある状態と考えられます。
- カラオケで歌いすぎてしまい声が出なくなってしまった時
- 講演会で声を使いすぎて声がかれた時
- 発表会に向けて
- のどが弱くすぐ声がれしてしまう方の声がれに
構成生薬
響声破笛丸は次の生薬から構成されています。
- レンギョウ
- カンゾウ
- キキョウ
- ハッカ
- アセンヤク
- シュクシャ
- センキュウ
- カシ
- ダイオウ(メーカーにより含まない製品あり)
レンギョウ・キキョウ・カンゾウ・ハッカ・アセンヤクは喉の炎症を鎮め、シュクシャはカシは喉の調子を整え、シュクシャ・センキュウは気の巡りを良くし痛みをおさえます。
ダイオウは喉の熱毒(炎症)を抑えるために配合されていますが、瀉下作用があるため便秘でない方が服用するとお腹が緩くなることがあるため市販薬では除かれていることが多いです。
後ほど紹介する響声破笛丸もダイオウは含まれていないため、幅広い方にお使いいただけます。
少しずつ服用するのが効果的
響声破笛丸が掲載されている原典の万病回春には「徐徐嚥下(ゆっくり飲み込む)」と飲み方の指示が書かれています。
この通り服用するのが効果の高い使い方です。
具体的にはエキス剤を水またはぬるま湯に溶かし、喉に薬が行きわたるよう少しずつゆっくり服用するのが効果的です。軽くうがいをしながら飲み込むのも良いです。
参考:声かれに効く他の漢方薬
甘草湯や桔梗湯ものどの炎症を抑える働きがあります。
(響声破笛丸にはこれら2つの漢方薬も含まれており、より対応範囲が広いと考えられます)
またストレスによるのどの違和感や声かれに「半夏厚朴湯」が使われることがあります。
他には、肺を補う補中益気湯、腎を補う六味地黄丸や八味地黄丸などがあります。
体質によって使い分けが必要です。
声がれ・喉ケアの常備薬としておすすめです
他の漢方との使い分けなど、不明点がございましたらお気軽にお問合せください。