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身近な生薬:葛(クズ)
葛(クズ)は、つる植物で3枚の葉っぱが特徴です。
茂みなどあちこちで目にすることができます。
私の家の近くでも生い茂っています。
今月(9月)、ふと見ると赤い花を咲かせていました。
意外にも、繁殖力旺盛なことから外国では厄介者扱いされており、アメリカでは有害植物として駆除対象となっていたり、世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれたりしているのを知って驚きました。
たしかに写真を見ると他の木や電線を覆いつくすほどすごい勢いで生長しています。
北アメリカでは、1876年にフィラデルフィアで開催されたフィラデルフィア万国博覧会(独立百年祭博覧会)の際、日本から運ばれて飼料作物および庭園装飾用として展示されたのをきっかけとして、東屋やポーチの飾りとして使われるようになった[9]。さらに緑化・土壌流失防止用として政府によって推奨され、20世紀前半は持てはやされた。しかし、繁茂力の高さや拡散の速さから、有害植物ならびに侵略的外来種として指定され、駆除が続けられている。現在ではクズの成育する面積は3万km2と推定されている[10]
Wikipedia
根は葛根(かっこん)と呼ばれ、有名な漢方薬である葛根湯の主薬でもあります。
葛根は、中医学では辛涼解表薬に分類され、甘・辛味、涼性で、脾胃に帰経し、解肌退熱・透疹・生津止渇・昇陽止瀉の働きがあるとされ、他の生薬と組み合わせて使われます。
葛根湯は、発汗解表薬として無汗、悪寒時に汗をかかせて病気を治す漢方薬です。汗をたくさんかいている時は体力を消耗するので飲んではいけません。また、背中や首の筋肉のこわばりを軽減してくれる働きがあるので、日本では肩こりにもよく使われます。