一元製薬(漢方錠剤メーカー)が2024年3月31日付をもって清算

記事作成日:2023年1月23日

当店ではあまり取り扱いをしてこなかったのですが、漢方薬の錠剤販売で有名な一元製薬㈱より、今後の漢方薬の販売継続が難しいとの連絡がありました。

2024年3月末をもって一元製薬は清算(廃業)となります。

目次

清算の背景

一元製薬が販売していた漢方薬の錠剤について、製造販売承認書などに記載のない添加物を使って製造していたことにより、出荷停止(販売中止)となったことが清算の背景となっています

簡単に言うと、届け出ていた漢方薬の作り方のレシピ通りに作っていなかったということです。

なお、添加物を使っていない原末錠15品目、36品目のエキス顆粒剤も合わせ、2023年12月時点ですべての品目を出荷停止しています。

メーカーは販売先の店舗からの回収リコールを進めています。
(回収期間:2023年12月15日~2024年3月15日まで)

健康被害のおそれは極めて低いとのこと

製造販売承認書などに記載のない添加物は、他の医薬品の製造でも使われている一般的な添加物であり、仮に服用しても健康被害のおそれは極めて低いとメーカーから発表されています。

健康被害の報告も現在までにないとのことです。
(2024年1月時点)

代替品(錠剤の漢方薬)

錠剤の漢方薬を製造しているメーカーは少数ですが、一元製薬の代わりとして以下のような会社があります。

剤盛堂(ホノミ漢方)

剤盛堂(ざいせいどう)の錠剤の漢方薬は40品目ほどあります。

剤盛堂は、ホノミ漢方というブランド名で呼ばれることもあります。

商品には独自の製品名が付けられており、一見何の漢方薬か分からないですが、中身は基本的に従来の漢方薬の処方が使われています。
剤盛堂のホームページで品目と漢方薬が確認できます)

商品はアマゾンなど通販で購入が可能です。

なお当店でも取り扱いが可能です(ただし取り寄せになることが多いため事前にお問い合わせください)。

クラシエ薬品

赤の錠剤シリーズと呼ばれるものが有名です。

25品目ほどあります。

当店では取り扱いをしておりませんが、剤盛堂と同じく、アマゾンなどの通販で購入可能です。

小太郎漢方の協力会専売品

小太郎漢方の協力会専売品は、60品目ほどの錠剤があり、一元製薬とほぼ同じ品目数です。

購入する場合、協力会と呼ばれる小太郎漢方製薬と契約した一部の薬局・薬店での販売に限られます。

インターネット販売もメーカーとの取り決めで禁止されています。

当店では現在契約はしておりませんので、小太郎漢方協力会の錠剤を希望される方はホームページで協力会の場所をご確認ください。

小太郎漢方協力会の検索はこちらから→あなたの街の漢方相談店

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