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兵糧丸(ひょうろうがん)-忍者の携帯栄養保存食

「子供が自由研究で兵糧丸(ひょうろうがん)を作りたいと言っているので、その材料を買いたい」と問い合わせがありました。

「秤量丸」とは忍者が作って持ち歩いていた保存食で、その中には生薬が何種類か含まれており材料となる生薬を欲しいという事でした。

当時あまり詳しくなかったので、後で調べて、兵糧丸は、もち米や米、砂糖にハスの実、人参、山薬、桂心(桂皮)、ヨクイニンといった生薬を加えた忍者飯ということを知りました。

例えば兵糧丸。材料に漢方も含むが、割合は砂糖がほとんど。甘くして全体の味を調え、エネルギーを供給、これにパワフルな生薬を加えている。蓮肉(ハスのみ)や朝鮮人参には疲労回復、山薬(ながいも)には食欲増進の効果がある。桂心(シナモン)には保存薬の役割に加え、鎮痛や血行促進の作用がある。ヨクイニン(はとむぎ)は免疫力を高める。

出所:現代人驚く 忍びのレシピ 日経新聞 2020年1月29日

ほとんどが砂糖で構成されているようです。

それぞれの材料について簡単に解説してみると

人参元気を強力に補う、気分をリラックス
ハスの実脾胃(胃腸)の働きを助ける、滋養強壮、気分をリラックス
山薬(やまいも)脾胃(胃腸)の働きを助ける、滋養強壮
桂皮体を温めて元気をつける、痛みをとる
ヨクイニン脾胃(胃腸)の働きを助ける、余分な体内の水を除く
もち米、うるち米元気を補う
砂糖元気を補う、のどを潤す

まとめると、疲労回復、滋養強壮、リラックス作用を持ったあめ玉でしょうか。

いつでも口にできるように、持ち運びしやすい丸剤にして作られていたようです。

昔も今も携帯食は重宝されていたのですね。

2023年8月 ご要望に応えて兵糧丸作製キットを作りました

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参考資料:科学から読み解く忍者食~砂糖と生薬の兵糧丸、でん粉と生薬の飢渇丸、口や喉に絞った水渇丸~

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