〔事例43〕耳鳴りで目が覚める 40代男性

「夜中に耳鳴りで目が覚める」と相談に来られました。

  • 12時に就寝しても2時頃にキーンという耳鳴りで目が覚める
  • 病院の眠剤を飲むと5時頃まで眠れるが、中止すると元に戻る
  • 猛暑に外出した日から耳鳴りが発生
  • 耳鳴りが起こる少し前に耳の閉塞感が出た
  • 淡紅舌、厚苔

炎天下の外出で肝火を生じたと考えました。また、午前2時頃は肝経が盛んになる時間とされています。

肝火を鎮める漢方薬をお飲みいただきました。

4日後:少し耳鳴りの音が軽くなった気がする

7日後:4時ごろまで眠れるようになった。耳鳴りは日中は気にならなくなった

7日後:4時半~5時頃まで眠れる
効果を高めるため気を巡らせる漢方薬を追加。

7日後:起床時間は変わらない。耳鳴りは起床時に鳴っているが以前よりも気にならない
舌の苔が厚いため痰湿が関係しているかもしれないと考え、漢方薬を追加。

14日後:6時近くまで眠れた。うれしい。

14日後:あまり変化が無く5時ごろまで眠れている。7時まで眠れることもある。
漢方薬を一部変更。

14日後:とくに変化が無いが、日常に支障は無くなった。
→今回で中止


耳鳴りはすっきり治ることが少ないです。とくに高齢者の耳鳴り(腎虚が主な原因でセミのような音が多い)は漢方薬を服用しても効果が出るまで時間がかかったりあまり改善が見られないことも少なくありません。

今回のような症例では、急な発症と高い耳鳴り音から実証と考えられ、比較的早めに改善されることが多い印象です。

使用漢方薬:竜胆瀉肝湯、温胆湯、四逆散、抑肝散加陳皮半夏

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