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中医学とは?
中医学について解説してみたいと思います。
目次
「中医学」は中国伝統医学の総称
「中医学」とは中国伝統医学の総称です。中医と言うこともあります。
中医学は、中国で誕生してから約3000年の歴史があり、現在も発展し続けています。
「中医学」という言葉が使われだしたのは1900年代半ばから
1900年代に入り、中国伝統医学は排除される危機に面しました。
ところが、1949年に成立した中華人民共和国では一転して中国伝統医学を保護し、西洋医学と共存させる方針に変わります。
この時、中国伝統医学のことを「中医学」と呼ぶように正式に定められました。
現代の中医学は伝統医学を体系的にまとめあげたもの
中医学は、長い歴史の中で様々な流派が作られてきました。
現在使われている中医学は、中華人民共和国の成立後に大学教育で体系的に学生が学べるよう、それまでの中国伝統医学を整理しまとめたものです。
そのため、「現代中医学」とも呼ばれることがあります。
現在は中医学と言えば現代中医学のことを指します。
現代中医学は、系統立てて学ぶことができるため理解しやすく、日本でも学ぶ方が増えています。
中医学の最重要文献「黄帝内経」
なぜなら中医学の原点は、「黄帝内経(こうていだいけい)」にあります。
そのため、中医学を学んでいると「なぜそうなのか?」という疑問が生じることがありますが、その多くは「黄帝内経に記載されているから」という理由に行き着くことが多いです。
黄帝内経は、紀元前200年頃に編纂された中国最古の医学書で、
- 陰陽五行説
- 気・血・津液の概念
- 六淫、七情
といった中医学の骨格とも言える内容が満載です。
この後に解説する中医基礎理論の多くは、黄帝内経から引用されています。