〔事例29〕片頭痛 女性

12月来局

主訴:頭痛

月経前に目から来るだるさ、しめつけられるような頭痛が起こる。ひどい時は吐き気があり出勤できない。月経前はイライラしやすい。冷え性。軟便になりやすい。足がむくみやすい。曇天時はやや頭が重い時がある。

舌証:舌淡白、白薄苔、潤苔、やや歯根あり
望証:肌は白色、声は元気、体格普通

月経前に決まって激しい頭痛が起こり、ひどい時は会社も休まないといけない時があるとのことです。

目の疲れがあることから肝血虚があると考え、加味逍遙散合四物湯を選択。

1か月後
「イライラは減ったが頭痛はまた出た」

曇天時にも症状が出ることがあることから、今度は脾虚による痰湿が原因と考え半夏白朮天麻湯をお渡し。

1か月後
「吐き気はましだったが生理前にしめつけられるような頭痛が起こった。生活でストレスを感じることは多い」

今度は、気温が低下してから症状が悪化していることから背景に冷えがあると考え、呉茱萸湯と気の巡りを良くする漢方薬をお渡し。

「今回は激しい頭痛はなくおかげで会社を休まずに済んだ」

適切な漢方薬を選ぶのに少し時間がかかってしまいましたが症状を改善することができて良かったです。

現在は、体質改善のため量を減らして継続服用中です。

  • 体質や症状の程度により、使用する漢方薬や症状改善までの時間には個人差がございます
  • 掲載希望されない方の相談事例は掲載しておりません
目次